近年、住宅メーカーや工務店が、ZEHを取り入れた住宅を施工したことで、注目を浴びています。
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。
家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。
これを実現するためには、使用するエネルギー量を大幅に減らすことが必要となります。とはいえ、暑さや寒さをガマンするというわけではありません。
ZEHは、家全体の断熱性や設備の効率化を高めることで、夏は涼しくて冬は暖かいという快適な室内環境を保ちながら省エネルギーを目指すのです。
ZEHはこれからの住宅のトレンド
ZEHが注目される背景には、住宅でのエネルギー消費量の大きさという問題があります。
エネルギー消費といえば企業や工場などが注目されがちですが、実は、日本国内の全エネルギー消費量の13.8%を住宅が占めています。
住宅での省エネをより進めることができれば、全体のエネルギー消費量にも大きなインパクトがあります。
ZEHが私たちにもたらすメリット
ではZEHは、私たちの暮らしにはどのように役立つのでしょう?
徹底的な省エネや太陽光発電によって、光熱費を下げることができる点はもちろん大きなメリットです。
ZEH住宅に蓄電システムを備えれば、停電した時にも電気を供給できるなど、災害に強い家としても力を発揮できます。
さらに、温度差のある部屋の間を移動した時に起こりやすいヒートショックのリスクが低減されるなど、住宅の高断熱化によって快適になるだけでなく、健康面のメリットも期待できます。
ZEHは一般的な住宅と比べて割高ではありますが、国や自治体の補助金により、初期費用の負担を減らすことができます。
詳しくは
一般社団法人 環境共創イニシアチブ「平成29年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)支援事業」
※リンクアドレス
https://sii.or.jp/zeh29/
(ライティングManpukHousing)
記事参考元:経済産業省 資源エネルギー庁ホームページ)