国が提供する新築住宅に関する具体的な補助金制度には、省エネルギー住宅の普及を促進するための「省エネルギー性能向上計画」や、長期優良住宅の建築を支援するための補助金、耐震改修を促進するための「耐震改修促進補助金」などがあります。
これらの制度は、住宅のエネルギー効率、環境負荷の軽減、安全性の向上を目的としています。
その中でこどもエコすまい支援事業をご紹介します。
こどもエコすまい支援事業とは、「エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修などに対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯による省エネ投資の下支えをおこない、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業」です。
詳細は国土交通省のサイトでご覧ください。
参考サイト:国土交通省「こどもエコすまい支援事業」
こどもエコすまい支援事業の2つの目的
まず政府が目標として掲げる2050年のカーボンニュートラルを実現するために住宅の省エネ化を促進することです。
もうひとつは子育て世帯・若者夫婦世帯が省エネ住宅の購入・新築や既存住宅の省エネ改修(リフォーム)をおこなうことを経済的に支援するために、この事業が制定されました。
新築分譲住宅の購入・注文住宅の新築に対して1住戸につき100万円、リフォームは要件に応じて5万円~60万円の補助が受けられます。
ZEH(ゼッチ)住宅とは何かご存じでしょうか。
「ZEH」とは“net Zero Energy House”の略語で、「エネルギー収支がゼロ以下の家」の意味があります。太陽光や化石燃料、水力などによって消費エネルギー以上のエネルギーを創出する省エネ性能の高い住宅のことです。
ZEH住宅は太陽光発電システムや省エネ機器の設置が必要になるため、初期の建築コストは一般的な住宅よりも多くかかります。
しかし、住みはじめてからは光熱費が削減できることや、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境で暮らせるメリットがあります。
また住宅ローン控除の対象となる借入限度額が一般住宅よりも優遇されることや、こどもエコすまい支援事業の補助対象にもなることなどもZEH住宅のメリットです。
補助金申請は、住宅展示場各社で相談に乗ってくれます。
専門知識も必要なので、理想の家造りに併せて専門家に相談することをオススメします。
国土交通省の補助金紹介サイト
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/shienjigyo_r5.html
(ライターManpukHousing)