梅雨の季節を迎え、今年も全国各地でゲリラ豪雨や線状降水帯を原因とする集中豪雨と、それによる洪水や土砂崩れなどの災害発生のニュースが多く聞かれるようになりました。
近年、災害の発生数も規模も、だんだん大きくなっているのではないかという不安さえ感じる今日この頃、土地を探したり家を建てたりするにあたっても、できるだけの心構えはしておいた方がいいかもしれません。
とは言っても、水害にあわない土地や建物を探しましょうというわけではありません。おそらくそんな、「絶対に」災害にあわない土地なんてないのではないでしょうか。
ニュースを見ていても、「何十年もこの土地で暮らしてきたがこんなことは初めてだ」という言葉をよく耳にします。
いつなんどき、災害に見舞われるかわからない。そんなとき最大限被害を少なくするための準備をしておく。心構えとは、そういうことです。
たとえば、希望する家を建てるのに最適な土地を購入などで取得したとします。そうしたら、まず自治体が作成している地域のハザードマップを見てみましょう。
ハザードマップには、該当する土地の浸水や土砂災害などのリスクがどの程度あるのかといった表示や、最寄りの避難場所などが記載されています。
入手方法は役場・役所に問い合わせてみてもいいですし、インターネット経由なら、国土交通省の公開している「ハザードマップポータルサイト」から自分の住んでいる自治体が公開しているハザードマップを閲覧することもできます。
そしてハザードマップを確認したら、もっと大事なことをやっておきましょう。それは、土地周辺の実際の環境や、ハザードマップが脅威として想定している河川や山や崖などの自然環境、実際に避難するとなったときの経路や避難先の安全性を自分で確認してみること。
そして実際に災害が発生したときにどういうことが起こりうるかを想定し、どう対処するかを考えてみておくことです。
こういったことを確認しておけば、万一の場合に最適な行動を取ることができる可能性が高まります。
そしてそれには、実際に自分の足で歩いて、自分で見て、聞いて、考えておくのが一番。
自然災害から身を守るには、「少し臆病なんでは?」と思うくらいで、ちょうどいいのではないかと思います。(ライターManpukHousing)