環境省はこの事業を通じて、多くの家庭がエネルギー効率の高い住宅を建てることを促しており、これからの新築住宅における、持続可能な住環境と、エネルギー消費の削減を促進する狙いがあります。
この事業では、新築のZEHの建築や購入を支援するため、2つの公募カテゴリーが設けられています。
①一般公募(単年度事業)と新規取組公募です。
補助金の額は、通常のZEHに対しては1戸あたり55万円。
②より高い基準のZEH+(ゼッチプラス)に対しては100万円が支給されます。
ZEH+は、標準的なZEH基準に加えて、省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量削減を実現する必要があります。
さらに、以下の3つのうち2つ以上の条件を満たす必要があります。
(1) 外皮性能のさらなる強化
(2) 高度エネルギーマネジメント
(3) 電気自動車を活用した自家消費の拡大のための充電設備または充放電設備の導入。
ZEH+で(1)〜(3)のすべてを導入すれば、25万円が加算されます。
ただし、(1)と(2)、または(1)と(3)の組み合わせの場合は、10万円が加算される設定です。
これらの補助金を受けるためには、ZEHビルダーやZEHプランナーによる建築、販売、設計が条件とされています。
住宅展示場などに訪問した際、ZEHなどの補助金については詳しく教えてくれるはずです。せっかくの制度は有効に活用して理想の住まいづくりを始めましょう。
詳しい内容は環境省ホームページ
https://www.env.go.jp/content/000156749.pdf
◇言葉解説 ※ZEH(ゼッチ)とは「Zero Energy House」の略で、年間を通じて消費する一次エネルギーの合計が、ゼロまたはほぼゼロになるように設計された住宅のことを指します。
これは、住宅の省エネルギー対策と再生可能エネルギーの利用により、必要とするエネルギーを自宅で賄い、外部からのエネルギー供給を最小限に抑えることを目指しています。
※外皮性能(がいひせいのう)とは、建物の壁や屋根、窓などの外部構造がどれだけ熱を逃がさないか(または取り込まないか)を示す指標です。
高い外皮性能を持つ建物は、外部からの熱の侵入を抑えたり、内部からの熱の逃げるのを防いだりすることができ、エネルギー効率が良くなります。
これにより、冷暖房に必要なエネルギー消費を削減し、快適な室内環境を保つことが可能になります。
(ライターManpukHousing)