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住宅の「持続可能性」について考えてみる

最近SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉をよく耳にするようになりました。

ここで言われている、Sustainable(サステナブル)=「持続可能性」とは、なにを持続させようというのでしょう。

それは、とても簡単に言ってしまえば、これ以上地球環境を壊すことなく、有限な資源を守りつつ、私たちの子や孫、そのずっと先の世代にわたって、この美しい地球の環境の中で平和に暮らし続けられるような世界を「持続」させようということです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ではこれから家を建てようかという時、私たちはそのような「持続可能性」をどう担保することができるでしょう。

その昔、吉田兼好は「徒然草」の中で「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と書き記しました。これは「家を建てるときは夏の住みやすさを優先すべし」ということのようです。

「風通しが良くて過ごしやすい」と捉えられがちですが、ここで述べられているのは「暑い時期でも住みやすい」ことを重視した方がよい、ということのようですので、必ずしも開放的な家を建てなさい、と言いたかったわけではなさそうです。

むしろ、部屋の中に日光が差し込まない間取りや、熱や湿気を逃しやすくするために換気に工夫を凝らしたりすることで、温度や湿度の上昇をできるだけ抑え、暑さだけでなくカビや雑菌の繁殖も抑え健康に過ごせる環境を整えよう、というコンセプトのようにも受け取れます。

そしてこれこそが、家を建てるときに私たちにできる「持続可能性」を担保する有効な手段の一つではないでしょうか。

たとえば断熱性能や換気性能の高さ、日光の直射を避けることのできる屋根や庇や間取りなど、そもそもエアコンをほとんど使わなくても済むような基本性能の高い家、仮にエアコンを使うとしても冷房効率が高く使用量を抑えることができる家、そんな家であれば、エアコンの室外機が生み出す熱や、火力発電で使用する化石燃料も、そこから発生する二酸化炭素の量も、大きく抑制することができそうです。

色々な説や意見があり、なかなか理解や解釈が難しい「持続可能性」への取り組みですが、こんな家なら少なくとも電気代を抑える効果は期待できます。

この時代、せっかく家を建てるなら、環境にも懐にも優しくしてくれそうな家を、検討してみてはいかがでしょう。(ライターManpukHousing