家を建てる際によく耳にする「坪単価」
どのような意味があり、何を目安にするかをアドバイスします。
坪単価とは、家を建てる際に1坪あたりにどれくらいの費用がかかったかを示すもので、「本体工事費÷延べ床面積」で算出されます。
仮に本体価格が2100万円で延べ床面積が35坪だったとすると、
坪単価は2100万円÷35坪=60万円ということになります。
坪単価から、住宅の建築費用が高いか安いかをある程度判断する目安になります。
本体工事費=総額工事費ではない
家を建てる際には建物本体の工事費以外にもさまざまな費用が必要になります。外構やエクステリアの費用、住宅ローンの諸費用などですが、これらの費用と本体工事費を合わせてかかるすべての費用を、総額工事費と呼びます。
坪単価の計算に用いる費用は、総額工事費ではなく本体工事費です。
計算は、本体工事から坪数を割ることが正しい計算方法です。
総額工事費に占める本体工事費の割合はおよそ7割程度、
付帯工事費が全体の2割程度、諸費用が全体の1割程度となるのが一般的なようです。
坪単価からは、その物件のコストパフォーマンスがある程度分かります。
建物の設備やグレード・構造などによって坪単価はある程度変動しますので、
坪単価が高いから高額な物件、坪単価が安いから安価な物件とは言えません。
あくまで、坪単価は物件を比較検討する際のひとつの目安です。
サイトなどでよく見かける住宅メーカーの坪単価を紹介するものがあります。
坪単価の高いメーカー、安いメーカーと区別して選択することはおすすめできません。坪単価あくまでその住宅メーカーの建築実績の平均値を表しているケースが多く、同じ住宅会社でも、建てた施主さん個々で坪単価は違った結果になっているはずです。坪単価の高い家はどこが優れているのか、坪単価が安い場合はどのような住宅になるのか、住宅展示場で見比べてみるのも見学の一つの方法です。
ライティングManpukHousing