たとえばあなたがすでに結婚していて、お子さんもいらっしゃるとしたら、すでに生活に必要な電化製品は一通り買い揃えておられることと思います。
冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機や掃除機など現代の生活に欠かせないものから、テレビやオーディオなどAV関連機器やPC、そのほか現在の生活環境によっては冷暖房機器などもあるのではないでしょうか。
新築に合わせてこれらの電化製品を全て処分して新たに買い直すという選択肢もあるかもしれませんが、住宅という大きな買い物に備えて少しでも出費は抑えたいところですし、エコロジーの観点からもまだ使えるものは新居でも使い続けるという選択の方が現実的なように思います。
できればまっさらの状態で検討したい新居のレイアウトですが、そうなるとどうしてもこれら手持ちの電化製品を前提に考えなくてはいけない部分が出てきます。
中でもキッチン家電のレイアウトは、けっこう重要な問題です。
なぜなら、毎日、しかも何回も利用する場所なので、ほんのちょっとの違和感でも日々の積み重ねが大きなストレスになってしまいかねません。
特に冷蔵庫はなかなかの厄介者。要求されるスペースが結構広いので、キッチンのレイアウトや動線のあり方を大きく左右する存在です。
場合によってはドアの開き方からレイアウトを考えなければならないかもしれません。
また、ほかのキッチン家電にも意識を向けておきましょう。
レンジや炊飯器やポットなど、シンクやガステーブル、そのほか調理用具の置き場所など、調理や片付けの動線との関係から置き場所やコンセント位置などをよく考えておいたほうがよいでしょう。
そして電化製品を考える上で避けては通れないのが、いつか、きっと、買い替える日がやってくるということ。
どんな頑丈な機械でも経年変化には勝てません。
壊れたり、古くなって効率が悪くなったり、新しい技術に対応できなくなったり、家族構成の変化に対応できなくなったり。
いろんな理由でいつかは使えなくなる日がやってきます。
そんな時、いま手持ちの家電を前提とし(過ぎ)たレイアウトは、新しい製品を購入するときに選択の幅を狭めてしまうかもしれません。
やはりここは、展示場に実例を見に行ってみましょう。
実際に設置されているものの使い勝手を確かめてみたり、手持ちの家電をどう配置するか、将来の変化にどう対応するかの参考にしてみたり。
実例からは色々有益な情報を得ることができるはずです。
(ライターManpuKHousing)