動線とは
これから家を建てるというときに、外せないポイントが「動線」です。
動線とは、家の中でいろいろな目的のために移動する経路のこと。
例えば、料理と食事に関する動線。
これは調理だけでなく、冷蔵庫から食材を取り出す、食器を取り出す、配膳する、片付ける、さらには、たくさん買い物をされる方なら、帰宅してからキッチンまで買ったものを運ぶ際の動きやすさも考えた方がよいかもしれません。
また、洗濯に関する動線もなかなか重要なポイントでしょう。
洗ってから干す、乾いたあとに取り込んで畳む、それぞれ家の中での場所が分散しがちで移動距離も長くなりがちな作業といえます。
また、こういった家事に関する動線だけではなく、朝起きてから夜寝るまでの間、食事・トイレ・着替え・出発・帰宅・風呂・就寝といったさまざまな活動に応じて、家の中でどうスムーズに動けるかを考えておくのも大事なこと。
なぜなら、これらをしっかり考えておかないと、普段の生活の中の色々な行動に余計なひと手間や余計な時間がかかることになってしまい、ほんのちょっとの違和感の積み重ねが大きなストレスの原因にもなってしまいかねません。
動線をイメージする
とはいえ、新たに建てる家で、自分たちがどのような生活をしてどう移動するのかイメージしろと言われても、なかなか簡単に想像できるものでもありません。
そこで、まずは自分たちの生活スタイル、たとえば朝起きてから出かけるまで、どういう時間に、どこで何をするか、自動車で移動するのであれば想定される駐車場の位置から玄関までをどうつなぐか、帰宅して玄関に入ったらまずどこに行って何をするのかといったことから、家の中のさまざまな機能をどこに配置するかを検討してみてはどうでしょう。
そうすれば、自分の生活に合った動線が少しずつ浮かんでくると思います。
そして、もっと具体的にイメージしやすいのが、実物を見てみること。
展示場のモデルハウスは、ハウスメーカーが長年の経験と実績から得た知見をもとに、幅広い層に向けたよりよい動線のあり方を実際のかたちとして提案しています。
ここでなら、実際に家事や日常生活での動線を体験することができますから、そのモデルが自分たちの生活スタイルに合うかどうかを実感でき、もしも合わないと思うなら、どういう動線なら理想的かを考えるきっかけをつかむことができるでしょう。